自動車工場のライン作業はきつい?コツを掴んで効率を上げれば楽!

工場

こんにちは、元自動車工場の期間社員、かいとうです。

大学を出て新卒で証券会社に勤めていましたが、金融営業に嫌気がさし退職、その後紆余曲折あり自動車工場のいわゆる期間工をやっていました。

メーカー直雇用であり入社祝い金や契約満了金といった手当が充実している代わりに、派遣社員よりは日々の給与は劣る期間社員。

その仕事内容は、まさに「ライン作業」。当然体力を使う肉体労働であり、疲れてへとへとになったこと、体を痛めたことも何度あったかわかりません。

ここでは、期間社員に興味がある方には少しでも楽に仕事をこなすコツを、そうでない人にはライン作業を通して学んだ「仕事への取組み方」をお伝えしようと思います。

 

最初はとてもきつい上についていけない

最初から耳が痛い話になりますが、未経験の人はまず最初はとても辛いです。体はきつい、作業にはついていけない。担当する作業の忙しさにもよりますが、まず楽にこなせるという人はいないでしょう。

工場では大体1分で1台の車を製造します。もちろん、すべての作業は1分以内に終わらせないといけません。

僕のいた工場ではまず先輩に指導されながら作業をはじめ、平均して3~4週間程度で仕事をマスターし1人になりますが、その段階でもまだ体力的にきつかった覚えがあります。

そして当然余裕がないためミスも多く、社員の方にも何度も注意を受けます。「ライン作業に向いていないのかな」と思うことも多々ありました。

とはいえ、毎日同じ作業を繰り返すことによって自然と無駄な動きがなくなり、時間的な余裕ができるようになってきました。

ここまでくることができれば、あっという間に仕事が「暇だ」と感じるようになるでしょう。

 

いかに効率を上げるかを常に考える

時間的な余裕が出てからは、常に「どうしたらもっと速く作業ができるか」を考えながら日々を送っていました。

最初にどの工具をどう持てば次の作業に移りやすいか、どの順序で行えば最小の動きで仕事を終えられるか、を考えることで、さらに空き時間を増やすことができ、半年がたつころには最初は60秒程度かかっていた作業が40秒程度で終わるようになっていました。

自動車が流れてくる速度は一定のため、早くなった時間はそのまま自分の時間にすることができます。作業を丁寧に行い品質を上げるもよし、一息つくもよし。基本的に作業をミスしない限りは怒られるということは(僕の職場では)ありませんでした。

僕の場合は余った20秒で次の車が来るまで目をつむり、腹式呼吸で瞑想をしていました笑

1分で1台、8時間で480台を製造するとすれば、1台当たり20秒瞑想をすれば、1日のうち2時間40分瞑想していることになるんです。すごく良い仕事だと思いませんか?

 

効率を上げる喜びで仕事が楽しくなる

単純に休める時間が増えたというほかにも、作業を効率化していくプロセス自体を楽しめたのも大きかったと思います。

ゲームに例えれば、タイムアタックのような種目でタイムをどんどん縮めていくのは非常に達成感があることだと思います。

同様に、いろいろなやり方を試す中でどんどん自分の作業が楽になっていくということに、それに近いやりがいを感じるようになっていました。

これは、ライン作業に限らずどのような職種にも言えることだと思います。

飲食業なら、料理やドリンクを作るのを速くすること。

事務関係であれば、書類の作成や処理速度を上げること。

どのような仕事にもいわゆる「面倒で単純な作業」はあると思いますが、それを面倒だと思うか、いかに素早く処理するかを試す一種のチャレンジだと思うかで、モチベーションは大きく変わってくるのではないでしょうか。

 

ただしミスをしてはいけない

とはいえ、いくら作業を早くしてもミスが増えてはいけません。ライン作業では自分がミスをしてもほぼ完成する前にどこかで発見されますが、まれにそのまま製品が完成してしまい、販売後に発覚するといったケースもありました。

もちろん、他の職種であればさらに注意が必要です。自分の作業を最後にサービスがお客さんの手に渡ったり、公に出てしまう場合も多いでしょう。

ここまで、楽をするために効率を上げ、その過程を楽しもう、といった話をしてきました。しかし、それだけに固執すると必ず作業が雑になり、ミスが増えてしまいます。

矛盾するようですが、効率を追い求める傍らで必ずミスのチェックを忘れないようにしてください。

 

効率を意識することは日常生活でも役に立つ

つまらないと感じるような作業でも、考え方によっては楽しむことができる、というのは伝わったでしょうか?

今回はライン作業を例にとりましたが、常日頃からこういったことを意識することで、仕事だけではなく、日常生活の中にも効率を上げる楽しみを見出すことができれば、洗濯や掃除といった面倒な家事もささっとこなせるようになり、自分の時間をたくさん撮れるはずです。